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質問
次に、災害に備えて、町会自治会の防災力向上取り組みについてと外国人対応について伺います。
この夏、相次いだ大規模災害では、訪日外国人旅行客に対する情報伝達のあり方が改めて問われました。避難先はどこか、避難所でどう過ごせばいいのか、分からない人も少なくなかったと報道されています。言葉が通じない日本では細かな対応が求められます。はじめに本区では、こうした災害時に外国人に対し情報伝達をどのように取り組むのか、伺います。
他の自治体では、在日外国人や留学生に協力してもらい、防災リーダーや通訳ボランティアを養成し、災害発生時に避難所案内などの支援体制を強化する動きもあります。区も、居住する外国人の支援と共に観光客への対応をオリパラが開催される2020年に向け、取り組むべきと考えますが、見解を伺います。
また、以前より、町会自治会の防災力向上を訴えてきましたが、今回の重点施策で、区民防災組織の実態にあった防災資器材を支給することが盛り込まれました。ぜひ、組織と丁寧なヒアリングをして頂き、支給後も訓練などを通し、活用の促進が図られるよう取り組んで頂きたいですが、見解を伺います。
また、北海道胆振地震の影響で全域が停電し、テレビが見られず、数少ない情報源や通信手段となったのが、スマホや携帯でした。充電場所を求める市民の姿もあり、札幌市役所はいち早く充電サービスを始めましたが、対応しきれませんでした。文京区にも起こりうる事態であると思いますが、本区の対応を伺います。又こういった教訓を生かし、支給品の中に無停電電源装置(UPS)などをメニューに追加したり、モバイルバッテリーを備蓄品に加える等、区民への情報提供や各家庭で備蓄品のアップデートを促すなど、要望いたしますが、見解を伺います。
加えて、災害情報の伝達に強いSNSの特性を活かし、安心防災メールのライン版の提案も検討していただきたいです。
次に女性、障がい者に配慮した防災対策の強化について伺います。
女性や障がい者に配慮した防災対策を推進して頂きたいと思いますが、乳児のいるご家庭から液体ミルクを備蓄品に、との要望を兼ねてよりいただいています。この度、本区において、災害時に赤ちゃんや妊産婦の支援に取り組む「文京区プロテクトベイビーコンソーソアム」が結成され、液体ミルクの備蓄が開始されると伺いました。その取り組み状況をお聞かせください。また、訓練にも利用していただき、慣れていただく工夫も併せて提案いたします。
また、福島県のホームページでは、目が不自由な方、耳が不自由な方など障害別に緊急時・災害対策をまとめていて、当事者だけでなく、関わる人たちも共有することができ、大変有効と感じました。ぜひ、取り組んで頂きたいと思いますが、見解を伺います。
また、防災無線の総点検を訴え続けてきましたが、未だに自分の家に一番近い防災無線がどこにあって、どんな時にどんな言葉が流れるか、知らないという方が少なくありません。
各町会の防災倉庫やいっそ防災無線本体に、震度5弱から流れる緊急地震速報の放送内容など、シールで貼る等して、日常的に区民の目につくような工夫を図ってはいかがでしょうか、見解を伺います。
以上で終わります。ご静聴誠にありがとうございました。
答弁 |
区長 |
最後に、災害対策に関するご質問にお答えします。 まず、災害時における外国人への支援についてのお尋ねですが、 区では、4か国語に対応するホームページで災害情報を伝達するとともに、区内に無料公衆無線LANを設置し、外国人も災害情報を取得できる情報発信基盤を整備しております。 また、避難所においては、多言語対応のコミュニケーションボードを活用するほか、掲示物の多言語化や、分かりやすい日本語を用いた表記にするなど、適切に対応してまいります。 さらに、災害時専門ボランティアや協定を締結している大学との連携により、支援体制の充実に努めてまいります。 次に、区民防災組織への防災資器材の支給についてのお尋ねですが、 昨今の大規模災害の発生を教訓として、来年度、町会・自治会等の自主防災組織に対し、備蓄物資の充実に向けた支援をしてまいります。 支給にあたっては、自主防災組織のニーズに応じた防災資器材を提供できるよう、丁寧な聞き取り調査を行ってまいります。また、支給した防災資器材を防災訓練で活用することにより、自主防災組織の活性化や共助の強化が一層図られるよう取り組んでまいります。 次に、災害時におけるスマートフォン等の充電場所の確保についてのお尋ねですが、 本年度、スマートフォン等の充電器を全避難所に配備する準備を進めており、避難所にある非常用発電機と併せて使用する計画としております。 次に、備蓄品の周知についてのお尋ねですが、 現在、防災パンフレットや各種ハザードマップ、ホームページ等で、備蓄品や持ち出し品の事前準備や更新の必要性について、周知啓発を行っております。 また、「備蓄の日PR展」や「防災フェスタ」などにおいて、各家庭で備える備蓄品などについて情報提供をしており、今後とも様々な機会を捉え、周知に努めてまいります。 次に、「安心・防災メール」のLINE版についてのお尋ねですが、 現在、SNSを活用した災害時の情報伝達手段は、平常時から活用しているツイッターやフェイスブックで行っております。 他の自治体で活用しているLINEなど、多様な情報伝達手段については、今後、検討してまいります。 次に、液体ミルクについてのお尋ねですが、 乳児を災害から守る社会の実現に向け、区や大学、民間企業などによる「文京区プロテクトベイビーコンソーシアム」を、今月19日に設立いたしました。 コンソーシアムの活動内容の一つである乳児に特化した備蓄品の充実として、来年度、全国の自治体に先駆け、妊産婦・乳児救護所に国産の液体ミルクなどを備蓄することとしております。 また、液体ミルクの正しい使用方法の普及等についても、防災訓練などの機会を捉えた周知啓発に取り組んでまいります。 次に、障害者に配慮した災害対策の周知についてのお尋ねですが、 現在、防災パンフレットにおいて要配慮者が安全に避難するポイントを掲載しており、その内容はホームページでも公開しております。今後とも、当事者だけでなく、支援者も適切に対応できるよう、周知に努めてまいります。 次に、防災行政無線についてのお尋ねですが、 防災行政無線の放送内容は、緊急地震速報や特別警報情報など、その種類も多く、シール等の対応は難しいと考えておりますが、エリアメール、テレビ、ラジオなど多様な媒体により伝達するとともに、区ホームページで放送内容を案内してまいります。 また、放送内容を電話で確認できる「電話応答システム」について、更に周知に努めてまいります。 |
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