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議会報告 

平成30年2月定例議会一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
渡辺 とも子

QQ 質問

防災訓練での無線の活用と女性の視点の防災ブックの活用について

次に、防災訓練でのアマチュア無線の活用についてお伺いいたします。

 文京区アマチュア無線局災害非常通信連絡会は、昨年の3月から5月にかけ、区役所内での運用の許可をいただき、文京区制70周年を記念した特別局を開設いたしました。そこでは、災害時を想定した無線通信訓練を兼ね、区制70周年を迎えるメッセージを国内外に向け広く送信をいたしました。私も会員の一人です。
この連絡会は、無線通信を通じ、災害時にも役立つ人的ネットワークを確立したいとの目標を掲げ、ボランティア活動を推進しております。各避難所での防災訓練では、メンバーによる丁寧な通信指導を重ねており、区民の目に触れるところでアマチュア無線の運用を行うことから、理解を得られるよう努めています。

今後も町会や学校関係を始め地域の皆様に活用していただきたいと思いますが、区の見解をお伺いいたします。
また、災害FMが4月より運用されますが、どのような体制で取り組まれるのか伺います。災害FMは、普段からその存在、特にどこの周波数で放送されるかを区民に知らせておく必要があると思われます。災害時のみならず、各種訓練や、可能であれば平時はコミュニティFMとして活用するなど、告知の方法もお聞かせください。

次に、女性の視点から防災ブック「東京くらし防災」の活用についてお伺いいたします。

東日本大震災や熊本地震を教訓に、細やかな避難所運営など女性の視点を反映した防災対策づくりが各地で広がっています。
首都直下地震の発生が想定される東京都では、都議会公明党の提案で女性の視点からの防災ブック「東京くらし防災」が作成され、 いよいよ文京区にも配布が始まるとのことで非常に楽しみであります。

配布場所は、防災課の窓口を始め地域活動センターなど区民の皆様が身近に利用している施設での配布が予定されているとのことですが、具体的な配布場所と全体で何冊を配布する予定なのか、又、今後の活用方法について、 この防災ブックは、2016年12月、都議会公明党が小池都知事に直接、提案した際に、知事からその場で、「すぐにやりましょう」と前向きな返答があり、17年度予算に盛り込まれたものです。
女性の防災への参画や細やかな災害への備えを促すため、「女性の視点の防災ブック」を編集し、検討委員会の6人の委員は全て女性で構成され、防災の専門家、雑誌の編集者もおり、女性が発見した防災対策の問題点を提起する内容も含まれているとのこと、大変期待しております。

そこで今後は、施設での配布にとどまらず、地域の中で防災リーダーといえば、町会の婦人部の方々、また、民生委員や団体の女性役員、女性消防団員など、そういった方々に直接配布できるようにして頂きたいと思います。更に女性の防災専門家を講師に招き、この防災ブックのワークショップを開いたり、防災フェスタや避難所訓練等にも、このブックを活用するブースを設けるなど大いに活用を推進して頂きたいと考えますが、区の見解を伺います。

AA 答弁

区長 次に、防災施策に関するご質問にお答えします。

まず、アマチュア無線の活用についてのお尋ねですが、
区では、信連絡会」「アマチュア無線局災害非常通と、災害時における情報収集等の協力協定を締結しており、避難所総合訓練では、連絡会が無線訓練を行い、区民に向け、災害時におけるアマチュア無線の役割について周知を行っております。
また、連絡会の協力のもと、資格が不要な特定小電力無線機を用いた避難所内での情報伝達の訓練を行っており、今後とも連携を深め、災害時の情報通信体制の強化に努めてまいります。

次に、臨時災害FM放送局の運用体制等についてのお尋ねですが、
本年4月から、大規模災害の発生時において運用を開始できるよう、現在、シビックセンター屋上無線塔への常設アンテナの設置工事を進めているところであり、大規模災害の発生時には、災害対策本部による運用開始の決定後、1週間以内に放送を開始することを目標としております。
また、東京ケーブルネットワーク株式会社との協定に基づきアナウンサー派遣等の協力を受けるとともに、「アマチュア無線局災害非常通信連絡会」の協力により運用を行ってまいります。
なお、開局した際の周知については、避難所に設置する掲示板への掲載や、紙媒体での広報など、有効な手法を検討してまいります。

今回導入する臨時災害FM放送局は、災害時に総務省から周波数の割り当てを受けて運用することとされており、各訓練で放送を行うことは考えておりません。
そのため、事前に周波数をご案内することはできませんが、このことも含め、運用方法等については、区報やリーフレット等により、周知してまいります。
また、総務省の見解では、平常時から使用する場合、区内全域をカバーする電波の出力が困難であるため、コミュニティFMとしての活用は考えておりません。

次に、「東京くらし防災」の活用等についてのお尋ねですが、
都が作成する「東京くらし防災」は、防災課や男女平等センター、子育てひろば等の40か所で合計2,350冊を配布するほか、民間事業者の協力による配布も予定しております。また、都ホームページにも掲載されることが予定されているため、区の防災ページからもアクセスできるよう準備してまいります。
今後は、ご提案の避難所総合訓練等、様々な機会を通じ、冊子の活用を検討してまいります。

なお、区の災害対策では、これまでも「地域防災計画」の策定や各事業の実施にあたり、女性の視点を取り入れているところであり、ご提案の地域住民への直接配付やワークショップの開催等については、災害対策全体の中で研究してまいります。
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