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議会報告 

令和元年11月定例議会 一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
田中 かすみ

QQ 質問

区政運営について

 次に、今後の区政運営について伺います。

 成澤区政がスタートして13年目を迎え、これまでの基本構想実施計画から、計画期間を4年とする「文の京」総合戦略に移行し、区政運営を進めて行くことは、社会経済の変化にも対応可能な タイムリーな政策転換であると評価しています。そこで、その取り組みについて伺います。又、今の時点で課題となりうることがありましたら、お示しください。

 総合戦略では、新たな将来人口推計が示されました。この人口推計を見込んでの中長期的な取り組みも必要かと思われますが、見解を伺います。又、将来にわたって安定的な財政運営が大切になってくると思われますが、その取り組みについても伺います。

 この度、総合戦略の初年度となる令和2年度の重点施策が発表され、44の事業が示されましたが、策定にあたり、どのようなことに意を用いられたのか。文京区らしい特筆すべき事業がありましたらお示しください。

AA 答弁

区長  次に、今後の区政運営に関するご質問にお答えします。

 まず、「文の京」総合戦略についてのお尋ねですが、変化が激しく、先を見通すことが難しい社会状況において、多様性を増す行政需要に的確に対応し、将来にわたり持続可能で豊かな地域社会を構築していくためには、これまで以上に、柔軟かつ迅速に区政課題を解決していくことが必要となります。
このことから、計画期間における重要性・緊急性の高い54の主要課題を選定し、課題解決に向けて組織横断的に取り組むべきことと、解決手段となる計画事業を明らかにしてまいります。
 加えて、毎年度の行政評価により絶えず検証を加えることで、計画期間中であっても、より効果的・効率的な手段に組み替えながら、戦略的な事業展開を図ってまいります。
 なお、計画の適切な進行管理が重要であることから、具体的な評価手法については、現在検討を進めているところです。

 次に、将来人口を見据えた中長期的な取り組みについてのお尋ねですが、区の推計では、総人口は今後20年間、増加傾向が続くと見込んでおります。年齢別人口では、年少人口及び生産年齢人口は令和16年まで増加を続け、その後は減少に転じ、また、老年人口は今後著しく増加することから、少子高齢化の進行が加速していくと考えております。
 こうしたことから、認可保育所の整備をはじめとする子育て支援施策等の充実といった、当面の人口増に対応するとともに、老年人口の増加が続く16年以降を見据え、高齢者福祉施策の更なる推進が必要であると考えております。そのため、「総合戦略」において、地域包括ケアシステムの深化・推進をはじめとする複数の主要課題を掲げ、解決に向けた取り組みを進めてまいります。

 次に、財政運営についてのお尋ねですが、社会保障関係経費や学校施設の整備等に係る改修経費は、今後も更に増加していくものと見込まれます。
 「総合戦略」の財政見通しでは、課題解決に向けた計画事業等に基金を活用するため、基金残高は減少していくものと見込んでおりますが、歳入の確保や事務事業の見直しによる歳出削減等に積極的に取り組むことで、基金残高の維持に努めるとともに、中長期的にバランスの取れた安定的な財政運営を図ってまいります。

 次に、重点施策についてのお尋ねですが、「総合戦略」に示す主要課題の解決につながる施策を中心に、来年度の重点施策を選定いたしました。
 区の最上位計画となる「総合戦略」との関連性を明確にすることで、多様化・複雑化する課題の解決に向け、より実効性の高い施策となるよう立案いたしました。
 具体的には、いわゆる「8050問題」が社会問題となっていることを受け、全世代を対象とした総合的な相談支援を行う、「文京区版ひきこもり総合対策」など、区を取り巻く社会状況等の変化を的確に捉え、ニーズにあった施策を展開してまいります。
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