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質問
次に、誰一人取り残さない社会の実現へSDGsに関する施策について伺います。
持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち、平和的な社会に関するゴール16については最も議論があった、ターゲット16の2「子どもに対する暴力の撤廃」。このテーマについては、各国とも異論がなく、世界が一つになって取り組むことができる重要な課題と認識しています。
しかし、日本では、虐待の通報件数が毎年増加し、毎週ひとりの子どもが、虐待によって死亡している状況に加えて、教員のいじめ、人権侵害や暴力行為が女性や高齢者に向けて行われている実態があり、由々しき事態です。子どもは国の宝、否、子どもだけでなく、誰人も社会の宝であり、その人権を奪うことは絶対にあってはならない、ということを改めて確認する必要があります。
子どもに対する暴力をなくす、身近な取り組みでは、「親育て講座」(「おやそだてこうざ」)が注目されています。子育て中にイライラしつい手を上げてしまいそうになる、という声はよく聞かれます。親もどう対応したらいいか悩んでいるのです。家庭の中で暴力や虐待の根を断ち切り、親自身も手を上げない子育てを学んでいく意義は大きいと考えます。本区でもインパクトのある取り組みをしていただきたいと考えます。
今後、ゴール16について、具体的にどのように取り組んでいくか、伺います。
また、この啓発を進めて行くために、子どもの権利条約の周知、具体的には、母子手帳への掲載を提案してきました。また、できることから始めていただきたいと考えます。たとえば、チラシを作成し、効果的に配布し周知していただきたいです。区の見解を伺います。
答弁 |
区長 |
次に、SDGsの施策に関するご質問にお答えします。 まず、「子どもに対する暴力の撤廃」への取り組みについてのお尋ねですが、現在、子ども家庭支援センターでは、子育てに悩む保護者の方を対象に、育児スキルトレーニング講座や子育て講座を開催するなど、児童虐待の予防に向けた取り組みを行っております。 さらに、児童虐待の重篤化や虐待の連鎖の防止を図るため、親子関係調整プログラム等の専門プログラムの実施を予定しており、心理職を増員するなどして準備を進めているところです。 次に、子どもの権利条約の周知についてのお尋ねですが、人権週間やカラーリボンフェスタ、児童虐待防止推進月間のイベント等におけるポスター展示やリーフレット配布を通して取り組んでおります。 今後、「母と子の保健バッグ」を活用したチラシの同封等、様々な手法を用いて啓発活動に取り組んでまいります。 また、現在策定を進めている「子育て支援計画」においても、子どもの権利条約について掲載するとともに、条約全文を資料として添付する予定です。 今後も、子どもの最善の利益を守るために、啓発活動に一層取り組んでまいります。 |
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