TOP議会報告 > 子育て支援について

議会報告 

令和元年11月定例議会 一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
田中 かすみ

QQ 質問

子育て支援について

 次に、子育て支援について伺います。

 公明党は結党以来、その時代に対応できる社会保障制度の体系構築を推進してきました。今の日本が抱える最重要課題は、人口減少と少子高齢化。10月から消費税率が10%に引き上げられましたが、その財源を活用して公明党の長年の主張である幼児教育の無償化などが実現し、全世代型社会保障への転換(てんかん)が始まりました。

 令和2年度、本区は1049名の保育量を確保するとともに、保育の質も確保せよ、との区民ニーズを的確に捉え、指導検査と巡回指導体制を強化していこう、との姿勢は評価致します。
しかし、これだけの園の保育の質を保つことは容易ではありません。チャイルドフャーストの精神で、「保育施設指導検査実施方針」に則り、検査の精度を上げて頂きたいと思います。区の見解を伺います。

 加えて要望していた病児病後児保育が新たに都立駒込病院内に開設しますが、文京区民枠ができる限り確保されるよう要望します。区の見解を伺います。

 次に医療的ケア児の支援について伺います。

 以前、私は、当事者の方が利用できるサービスが掲載しているガイドブックの作成を提案しましたが、検討状況はいかがでしょうか。
 医療的ケア児がどのようなサービスを利用できるのか情報が少なく、こうしたご家庭の不安を取り除くためにも、早急に対応をしていただきたいと考えておりますが、見解を伺います。

 医療的ケア児の療育の具体的な受け入れについても伺います。
 現在複数の保育園で医療的ケア児の受け入れを行っていますが、今後、他の施設においても拡大して頂きたいと思いますが、見解を伺います。

 次に障害のある子もない子も一緒に遊べる公園の整備について伺います。

 東京都でこうしたユニバーサル公園が整備され始めています。本区の障害のあるお子さんを育てている保護者から、「今まで公園に行っても我が子が遊べる遊具がなかった。本区もユニバーサル公園を作ってほしい。」と言われ、当事者の方々が今まで辛い思いをされていたことを痛感しました。
 今後、本区が行う公園再整備や遊具の更新などに合わせて整備することを要望しますが、区の見解を伺います。

 次にネウボラ事業の充実について伺います。

 今年、5年目となる本事業ですが、今後は、一層、相談事業の充実で産後うつや虐待予防に取り組んで頂きたいと思います。相談事業やネウボラ面談については、今後、スマホで予約や相談ができるようにして頂きたいと思います。
 簡単な質問であれば、チャットボットで十分です。時間を気にせず知りたいことが知れます。面談予約などもできれば、忙しいパパママの時短につながります。さらには職員の業務軽減にも繋がりますので、是非、早期の実施を要望しますが、区の見解を伺います。

 また98%の満足度を持つ子育て応援メールマガジンのライン版を引き続き要望するのと合わせて、利用時期を3歳から就学前まで延長してほしい、といったい利用者のニーズに対応して頂きたいです。加えて、産前からの登録者を増やす取り組みを促進してください。区の見解を伺います。

 さらにパパの育児参加の増加により、赤ちゃん訪問や沐浴指導など夜間や休日のニーズもあるところです。こうしたニーズに応えられるようにして頂きたい、と考えますが、区の見解を伺います。

 又、様々な子育て支援関係のお知らせを入れる母子バックも、パパママ向けにリニューアルしていくことや、パパの育児を応援するための支援や情報提供を充実して頂きたいと思います。
 その一例ですが、静岡県清水町(しずおかけんしみずちょう)ではこれから父親になろうとする人の気持ちに寄り添い、支えていこうと、小冊子「パパカード」の配布をしています。
 また、パパが子育てに関わると子供の健やかな成長発達にプラスですよ、と発信されている山形県の子育てポータルサイトは、パパに対する情報量が充実しています。情報の共有は、パパとママが育児や家事を協力して頑張ろうとするエンジンになるのでは無いでしょうか。そんな家庭が増えれば、産後うつや虐待を減らすことができると確信しています。区の見解を伺います。

AA 答弁

区長  次に、子育て支援に関するご質問にお答えします。

 まず、保育の質の確保についてのお尋ねですが、区では、毎年、「保育施設指導検査実施方針」において検査の方針や重点項目等を定めた上で、「指導検査実施要綱」及び「年間計画」を改定し、計画的に検査を実施しております。
 また、具体的に遵守すべき項目を示した「指導検査基準」については、直近の関連法の改正を反映した内容で毎年見直しを行った上で、適切な指導検査に繋げております。

 次に、都立駒込病院内の病児・病後児保育施設についてのお尋ねですが、施設定員6名のうち、4名が文京区民枠となっております。残りの2名は都立駒込病院の職員枠となっておりますが、区民利用の可能性については、更に都と協議してまいります。

 次に、医療的ケア児の支援のガイドブック等についてのお尋ねですが、医療的ケア児が利用できるサービスについては、適宜情報提供を行っておりますが、本年中に、利用可能なサービスの一覧を作成し、対象者へ配布してまいります。
 なお、ガイドブックの作成については、既存冊子の活用も含め、引き続き検討してまいります。

 次に、医療的ケア児の受け入れについてのお尋ねですが、医療的ケア児の受け入れ施設の拡大については、区としても喫緊の課題であると認識しているところです。保育園での受け入れに加え、今後、文京総合福祉センターや教育センターでの受け入れについても検討し、対応してまいります。

 次に、ユニバーサルデザインの公園についてのお尋ねですが、公園再整備にあたっては、公園の規模や地域特性のほか、アンケート調査や意見交換会でのご意見などを踏まえ、多様なニーズに対応した整備を進めております。
 ユニバーサルデザインに配慮した公園づくりについては、子育て世代や高齢者、障害者などから幅広くご意見をいただくとともに、国の指針などを踏まえ、検討を進めてまいります。
 なお、現在、再整備を進めている神明都電車庫跡公園では、車イスのまま利用できる砂場など、インクルーシブ遊具の設置を検討しております。

 次に、ネウボラ相談の充実についてのお尋ねですが、現在、母子の健康や子育てなどの相談について、保健サービスセンターの窓口や電話、保健師訪問による対応のほか、助産院においても面談や電話で対応しております。
 また、相談については、地区担当保健師が相談者の都合に合わせるなど、きめ細かに対応しております。
 議員ご提案のスマートフォンによる予約や相談については、他自治体の動向を注視し、研究してまいります。

 次に、子育て応援メールマガジンについてのお尋ねですが、最新の利用者アンケートでは、3割前後の方がLINE版の導入を希望していますが、産後ではメール版の希望が上回る状況となっています。また、配信期間の延長については、3割を超える方が希望しております。
 引き続き利用者ニーズを注視しつつ、委託事業者へのヒアリングや他自治体の導入状況等を踏まえ、付加価値や費用対効果等を検証しながら、検討を進めてまいります。
 なお、産前からの登録者数については、昨年度、デザイン性の高いポスターを作成し、産婦人科や小児科医に配布するなど、積極的な周知を行った結果、それまでの減少傾向から増加に転じております。引き続き、区のSNSやCATV、子育てフェスティバル等のイベントも活用し、周知に努めてまいります。

 次に、「こんにちは赤ちゃん訪問事業」等のニーズ対応についてのお尋ねですが、現在、「こんにちは赤ちゃん訪問事業」や沐浴指導については、平日の日中の時間帯に助産師が訪問しております。夜間や休日の訪問については、助産師連絡会を通じて状況を把握し、今後の対応を検討してまいります。

 次に、母と子の保健バッグや子育ての情報提供についてのお尋ねですが、現在、「母と子の保健バッグ」に、家庭生活・仕事の両立と、男性の家事育児の意識を醸成する啓発冊子「パパとママが描くみらい手帳」を同封して配付しております。
 また、両親学級では、育児の心構えや子育てに役立つ情報などを提供するとともに、「さんきゅうパパ準備BOOK」や「父子健康手帳」を配付することで、父親の育児参加の支援に努めております。
 今後も、様々な機会を捉えて、父親の育児参加を支援するよう情報提供に努めてまいります。
一覧へ 〉