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質問
次に、いじめの早期発見と不登校解消プロジェクトについて伺います。
2013年に公明党などが推進し、いじめ防止対策推進法が成立。施行後3年が経過した今も、深刻ないじめは後を絶ちません。
本区においては、H22から実態調査をスタート。24年にピークを迎えたものの、その後、学校、関係機関により、いじめを早期に発見し解決していく取り組みが続けられる中、減少していることに評価するところです。
東京都の調査結果によると、いじめの発見についてきっかけは、「アンケート」によるとの答えが約43%と最も多い事が分かりました。
今後も状況に応じて、アンケートを取るなどして、いじめの発見を早い段階でキャッチしていただきたいと思いますが、見解を伺います。
また、保護者にとっても、自分の子どもがいじめられていないか、と不安になる事があります。そんな時は、即座に相談し、解決に至るまで寄り添ってもらいたいです。スクールカウンセラーに早期に相談できる体制として、直接つながる専用ダイヤルがあることも望ましいのではないでしょうか。見解を伺います。
また、担任等が抱え込まないようにするために、学校全体で「登校時の様子を観察する」等7割の学校が全職員で取り組んでいるそうです。
まずは保護者が、朝、子供の様子をしっかり見る取り組みが大切です。
しかし、就労形態の多様化や多忙化で、子供の観察時間やスキンシップをする時間が減っているように思います。私自身もその1人です。先生方のご苦労に感謝し、家庭の見守りも強化しなければならないと思います。
学校が今、何に取り組み、家庭に求めていることがどんなことなのか、保護者会や学年だよりでより共有できるといいなと思っています。
先生1人に抱え込ませない、先生1人に悩ませない工夫を皆で作って参りたいと思います。課題を共有する工夫について見解を伺います。
また、人とのコミュニュケーション力を高め、命の尊さを学ぶ「赤ちゃん登校日」の拡充について 進捗状況を伺います。
総合福祉センター内子育てひろば江戸川橋の開設に伴い、ぜひ、そのエリアでの赤ちゃん登校日をやっていただきたいと要望しました。また、できる限り、開催校を増やすなど拡充を望みますが、区の見解を伺います。
次に深刻な課題であります不登校解消について伺います。
本区には様々な理由で学校に通えない児童生徒がいます。26年度では、小学校で32名、中学校で63名、合わせて95名。皆事情は違います。
中には、教育センター内のふれあい学級に通うことで、学校生活と同じように生活している子から、ほとんど家に閉じこもっている子まで様々です。
後者の子ども達に、必要な学びや体験の機会は、保証されているでしょうか。伺います。
今年度、「大学連携による不登校解消プロジェクト」として、跡見大学等から、不登校対応事業への助言及び人材の供給を受けることに加え、不登校対応に関する研究成果を活用し不登校の解消を目指しており、期待しております。
これまでの取り組みと成果を伺います。
六月議会で教育長は、いじめ対策と道徳教育について「教員や他の児童・生徒との対話や討論などを通して自らの考えを深めていくプロセスが重要である」と言われました。全くその通りであります。
今後、学級で起こる良いことも悪いことも、生きた道徳の教材としながら、児童生徒一人一人が自分自身の問題として捉え、向き合う「考える道徳」「議論する道徳」へ転換するべく「アクティブラーニング」を効果的に取り入れていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
答弁 |
区長 |
教育に関するご質問にお答えします。 はじめに、いじめの早い段階での発見についてのお尋ねですが、 文京区いじめ防止対策推進基本方針に示されているとおり、アンケート調査等が、いじめの早期発見に有効な方法と考えております。 具体的には、各小・中学校において、いじめの日常的な実態把握・早期発見のために、児童・生徒に対する年5回のアンケート調査に加えて、個人面談を実施し、さらに、個人ノート及び班ノートを活用しております。 今後も、アンケート調査にとどまらず、全ての児童・生徒について普段から観察を丁寧に行い、些細な変化も見落とさないよう、いじめの早期発見に取り組んでまいります。 次に、課題を共有する工夫についてのお尋ねですが、 文京区いじめ対応マニュアルでは、保護者が児童・生徒の様子を把握するためのチェックリスト等を活用し、児童・生徒の変化やいじめの兆候を発見し、早期に対応するための連携を図ることを示しております。 今後も引き続き、保護者会におけるスクールカウンセラーの紹介や、学校便り等により、日頃からいじめ問題に対する学校の考え方や取組を保護者及び地域に周知し、共通認識に立った上で、児童・生徒の日常生活での変化やいじめの兆候に関する情報の学校への提供を保護者に求めるなど、いじめの早期発見に努めてまいります。 次に、「赤ちゃん登校日」についてのお尋ねですが 昨年度に引き続き、子育てひろば汐見と汐見小学校で、赤ちゃん登校日を実施いたしました。また、子育てひろば西片と誠之小学校では、赤ちゃんと小学生のふれあいの会を実施しております。さらに、今年度から子育てひろば江戸川橋においても、小日向台町小学校と連携し、赤ちゃんと小学生のふれあいの会を実施しました。 「赤ちゃん登校日」は、命の尊さを実感できる機会であり、現在実施している子育てひろばを中心に、今後も近隣の学校で実施できるよう、働きかけてまいります。 次に、ほとんど家に閉じこもっている子ども達への必要な学びや体験の機会の保証についてのお尋ねですが、 現在、学校の要請に応じてスクールソーシャルワーカーによる定期的な家庭訪問を実施しています。子どもに寄り添った活動をすることで、自己判断・自己決定の場面を設けて、少しずつ本人の意欲を高めていくことにより、外出が困難だった子どもが外出できるようになるなど、一定の成果をあげています。 今後とも、学校・家庭・関係機関と連携し、支援ネットワークの構築と調整を行い、学びや体験の機会を保証してまいります。 次に、「大学連携による不登校解消プロジェクト」のこれまでの取組と成果についてのお尋ねですが、 大学教授によるスーパーヴァイズを月1回実施し、ふれあい学級指導員等のスキルアップを図っています。 大学教授によるスーパーヴァイズでは、不登校児童・生徒に対する「個別支援シート」の作成方法やその活用方法等についてアドバイスをいただき、その結果、児童・生徒が不登校に至った原因を分析する能力や一人ひとりに応じた計画を作成する技術が向上し、よりきめ細やかな支援ができるようになっております。 また、大学等の協力のもと、「家庭と子供の支援員」を12名、「ふれあい学級ボランティア」を19名配置しました。これにより、家庭訪問や別室登校など、個別配慮を行う環境を整えることができました。 さらに、ふれあい学級に通級する児童・生徒の保護者と大学教授との懇談会を定期的に開催することにより、保護者への支援の充実を図っております。 今後とも、これらの取組を充実して、不登校解消に努めてまいります。 最後に、道徳教育へのアクティブラーニングの導入に関するお尋ねですが、 現在、学校では電子黒板やタブレットなどのICT環境を有効に活用七、児童・生徒が主体的・対話的に学ぶアクティブラーニングを実践しております。 道徳教育においても、児童・生徒が課題に向き合い、教員や他の児童・生徒との対話や討論などを通して、自らの考えを深めていく過程を大切にするアクティブラーニングは、大変有効な学習方法と考えております。 教育委員会としましては、授業に主体的に参加し、一人ひとりが活躍できる学校づくりを行うことが、いじめや不登校の未然防止につながると考えております。 特別の教科道徳におけるアクティブラーニングについては、国が推進している、考える道徳、議論する道徳の方向性に基づき、適切に準備を進めてまいります。 |
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