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質問
次に区民の健康づくりについて伺います。
先ほどは高齢者に視点を置いて述べましたが、区民全体の健康づくりについて伺います。例えば生活習慣病予防にメタボチェックや運動機能の低下にロコモ体操、カロリーより糖質や脂肪の取りすぎに注意する、といった食事療法など、若いうちから意識をしていけば、健康は維持できる、そう、誰もがわかっていますが、意識してやっている方とそうでない方の格差があるのが現状ではないかと思います。
ある自治体では、人間ドックや特定健診の受診、運動イベントや献血の協力、健康相談や講座の参加、公的運動施設の利用などをした区民に、ヘルシーポイントが付与され、協力店などで特典が受けられたり、買い物ができたりする取り組みをして、健康増進につながった との報告がありました。
また、以前提案した、スマートウエルネス事業についてですが、取り組んでいる新潟県見附市に厚生委員会の皆様と視察に伺いました。
総務省からの委託事業ICT健康モデルの確立に向けた地方活性化モデル事業で「健幸ポイント」で健康づくりにインセンティブを与え、運動教室など実施、多くの方がトレーニングに汗を流していました。
参加者は、ウェアラブルな歩数計を装着。運動教室などに設置された体組織計で計測。データは、中央管理システムに集めて分析し、努力や成果をポイントとして蓄積していきます。
入会したよポイント、いきましたポイント、変わりましたポイント、続けたよポイント、健診受けたよポイント、健康になったよポイント、と参加者が受け取れる健幸ポイントは年間最大2万4千円分です。こういったインセンティブ制度に対し、どの自治体も好意的に受け入れられてきましたが、参加者数が伸びなかった経験があります。約7割の無関心層があるからです。この無関心層を切り崩したい、という理念に、私は非常に共感しています。
文京区で展開しているあらゆる健康施策を、こういったポイントを蓄積する形に変えることができたら、広い世代、特に無関心層へ切り込み、区民全体の行動変容につなげられるのではないでしょうか。区の見解を伺います。
さらに国は、人工知能(AI)を使って糖尿病の改善や予防につなげる助言システムの開発を2017年度中を目指し取り組むと発表しました。こういった国の流れにも注視しながら、文京区民全体の健康生活につながる施策展開を 人工知能も含め、前向きに検討していただきたいと思いますが、見解を伺います。
また、ダイエット結果が顕著にでると有名な某スポーツジムは毎食の食事の内容と写真をトレーナーと管理栄養士に報告するというのが日課ですが、本区でも、食事の指導を受けられる機会をもっと作ってはいかがでしょうか。
食事は、健康を保つ要です。総論的な栄養学ではなく、あなたにとって必要な食事は、こうですよ、というマンツーマンな指導が一番、効果的であると思うのですが、区の見解を伺います。
また、健康づくりの最初の一歩は、当然ですが、自分自身の体の状態を知る、という事です。
特定健診、がん検診等の受診率をしっかり上げていく工夫改善をお願いします。今年度から、前年の数値が手元に届くようになったのは評価します。今後は、自分の状態が良好なのか、基準値以下なのか一発でわかるようグラフ等でわかりやすく工夫していただきたいですが、いかがでしょうか。
答弁 |
区長 |
次に、健康づくりに関するご質問にお答えします。 まず、健康施策へのインセンティブ制度の導入等についてのお尋ねですが、 区民が自身の健康維持・増進に関心を持ち、特定健康診査等によって病気を早期に発見し、適切な医療につなげていくことは、区民の健康維持のために重要な取り組みであると認識しております。 これまでも、特定健康診査の受診期間の前倒しや受診券の大判サイズ化、がん検診のリコールなどの取り組みを進めてまいりました。 一方、インセンティブ制度による区民の無関心層への意識付けや行動変容を促す取り組みについては、重要な観点ではありますが、費用面や制度設計などの課題もあることから、今後、研究してまいります。 本区としては、引き続き区民に対して特定健康診査やがん検診への受診勧奨を積極的に進めるとともに、国における人工知能等を活用した取り組みについても注視してまいります。 次に、栄養指導についてのお尋ねですが、健康推進課及び保健サービスセンターの管理栄養士が個別指導を行っておりますが、病気などの個々の状況を分析した食事指導は難しい状況であるため、成人や若年層向けの栄養指導講習会を実施する中で、栄養面からの指導を行っているところです。 今後も、効果的な講習会となるよう、内容の充実に努めてまいります。 次に、特定健康診査等の受診率向上についてのお尋ねですが、 特定健康診査については、本年度、受診券を、これまでより大判のサイズとすることに加え、受診票を同封するなどにより、当該診査への関心の喚起を図りました。 また、未受診者に対しては、受診の重要性などを記載した受診勧奨はがきを送付するなど、受診率向上に向けた取り組みを行っております。 がん検診については、特定健康診査の対象者に対し、全てのがん検診の概要と指定医療機関を掲載した案内を同封して周知を行うとともに、受診勧奨を強化する年代の区民に対して、勧奨はがきを個別に送付いたしました。 また、乳がん専門医の講演とがんにり患された方のシンポジウムを新たに企画するなど、区民への周知・啓発の充実を図っております。 引き続き、多くの区民の方に受診していただけるよう、こうした取り組みを通じて、情報提供や勧奨に努めてまいります。 次に、特定健康診査の受診結果に関する工夫についてのお尋ねですが、 本年度より、検査結果を経年で確認できるようにいたしましたが、今後も受診者が自身の健康状態を把握できるよう、工夫してまいります。 |
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