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議会報告 

令和元年6月定例議会 一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
宮本 伸一

QQ 質問

防災行政無線の改善について

 つぎに、防災行政無線についてお伺いいたします。
 
 防災行政無線は、大規模災害時において区民の生命を守る重要な情報伝達手段の一つであります。
 これまでも、防災行政無線が聞き取れないという多くの区民の声をもとに、公明党文京区議団としてその改善を要望し、これまでの改善に向けての取り組みを大いに評価いたすところであります。
 しかし、今回の区議会議員選挙の活動中において、区民の皆様から防災行政無線が聞き取りにくいという声を多く頂き、大塚・音羽・千石・本駒込・白山の一部の地域ではありますが、2月20日のJアラートの試験放送の時に実態調査を行いました。
 60世帯の区民の方にご協力いただき、調査した結果、放送内容が分かった人はわずか8世帯で全体の13%にすぎず、残りの87%にあたる52世帯の方が内容まで聞き取れませんでした。特に、全体の62%の方が全く聞こえなかったというのは深刻な問題と考えます。
 今回の調査は、一部の地域での調査ではありましたが、全区的にみても、そう変わらないのではないかと思われます。
 現在、大通りを中心にマンションが増え、路地を一歩入ると、音が届きにくくなっていることもあり、又、マンションは防音ガラスを使用している場合も多く、窓を閉め、生活音もあれば、外からの音は聞こえません。まして、高齢の方であれば、いっそう聞き取りは困難です。
 防災行政無線の内容を1人でも多くの区民の方が知ることはとても重要です。
 そこで、防災行政無線の放送内容を「文の京」安心・防災メールを活用するなどメールやSNSで配信することを提案させていただきますが、いかがでしょうか。
 すでに杉並区では、この事業を開始しているそうであります。本区におきましても、今後検討すべきと思いますがご見解をお伺いいたします。
 また、携帯電話などを持たない高齢者等の方たちに、防災ラジオを無償貸与し、情報格差が生じないように努めるべきと思いますがご見解をお伺いいたします。

 又、愛媛県松山市では、市内の全小中学校で緊急地震速報などをリアルタイムで配信できるようにシステム改修し、昨年10月から運用を開始しているそうです。
それまでは、小中学校や幼稚園、保育所などで、職員室に設置された防災行政無線端末からの情報を教職員が校内放送で伝達していたため、児童・生徒に情報が伝わるのに時間差が生じていました。さらには、体育館や運動場などにいる児童・生徒には、情報が伝わらないこともあったそうです。
 今回、校内放送設備と防災行政無線受信システムを連動させることで、緊急地震速報などの情報が、校内の放送設備から直接発信され、速やかに情報が伝わるようになったそうであります。
 本区におきましても、このシステム改修を検討すべきと思いますがご見解をお伺いいたします。
 大規模災害時において、正確で速やかな情報の伝達が人の生命を大きく左右することは、これまでの大規模災害からの教訓でもあると思いますがご見解をお伺いいたします。

AA 答弁

区長  次に、災害時の情報伝達に関するご質問にお答えします。
 
 まず、防災行政無線についてのお尋ねですが、防災行政無線の放送内容が聞こえにくいというご意見があることは承知しております。そのため、区では、防災行政無線の放送内容を確認するための方法として、CATVでの画面表示や、電話応答システムでの音声再生機能を整備しております。
 防災行政無線の情報を伝達する方策については、災害情報システムの更新を踏まえたメール等での情報配信や、防災ラジオの導入等、多面的に検討してまいります。

 次に、校内放送設備等との連動についてのお尋ねですが、現在、区立小・中学校、幼稚園及び保育園では、東京ケーブルネットワーク株式会社の緊急地震速報受信機器を設置しており、区立小・中学校においては、校内放送と連動した仕組みとなっております。
 なお、幼稚園や保育園においては、園長・副園長の指示のもと、定期的に避難訓練を行っており、今後とも、非常時における園児の安全確保に努めてまいります。
 
 次に、大規模災害時の正確な情報伝達についてのお尋ねですが、災害の発生時に、より多くの方の生命を守るためには、建物の耐震化や家具の転倒防止対策等、事前の備えに加え、区及び防災関係機関からの、迅速かつ的確な情報伝達が重要であると認識しております。
 そのため、地域防災計画では、災害発生からの時間の経過に合わせて、様々な情報伝達手段を効果的に用いるよう定めており、発災時の的確な情報伝達及び区民の適切な行動について、引き続き、周知・啓発に取り組んでまいります。
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