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議会報告 

令和5年9月定例会議一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
宮本 伸一

QQ 質問

産後ケアの充実と産後デイサービスの導入について

 次に、産後ケアの充実と利用料の負担軽減、産後デイサービスの導入について伺います。

 出産後、心身ともに疲弊した母親が休養できるよう、助産師らが赤ちゃんのお世話をしたり、育児不安の相談などに応じてくれる産後ケアの充実を求めるお声をお寄せ頂いています。

 自治体によってもさまざま工夫がみられますが、本区おいても病院などで、日帰りや宿泊のケアを受ける方法もあれば、家庭に訪問してもらう方法などその充実に取り組んできました。母親の健康確保と子どもの健やかな成長のため、ニーズを捉えてメニューの充実を図るべきと考えますが、区の取り組みを伺います。

 まだ導入されていないデイサービスの実施をしてほしい、とのご要望を頂いています。実施に向けた区の検討状況について伺います。

 利用料の負担軽減策の拡充についてもご要望をお寄せ頂いています。現在、非課税世帯に対して減免措置がありますが、子ども家庭庁による新たな補助金を活用し、それ以外の家庭にも利用料の減免対象を拡充し、利用を促進するべきと考えますが、区の見解を伺いします。

 この4月から国の補助金を活用して、利用料の減免措置を実施する自治体に東京都町田市があります。現在、市内外の12医療機関・助産院がケアを担っており、住民税非課税世帯以外の利用者負担を、宿泊型の産後ケアの場合は1泊2日当たり6000円から3500円に、日帰り型の場合は1日当たり3000円から500円に、訪問型は、1回当たり2000円から無償にしています。利用申請数は、前年同月比で2倍近くに伸び、減免措置も、その一助になったと思われます。
 我が会派にも「費用面でケアの利用をためらっている」とのお声をお寄せ頂いています。減免により、より多くの方に産後ケアを利用していただき、リフレッシュして「また子育て頑張ろう」と思っていただける事業へと充実させていただきたいと思います。改めて本区が目指す産後ケア事業の今後について伺います。

AA 答弁

区長  次に、産後ケア事業に関するご質問にお答えします。

 まず、ニーズを捉えたメニューの充実についてのお尋ねですが、

 区では産後ケアとして、デイケア型産後ケア事業や助産師による沐浴、母乳についての相談や出張相談事業、宿泊型ショートステイ事業を実施しております。
 本年度から、母乳相談と出張相談について、対象を産後120日未満から1年未満に拡大するとともに、母乳相談においては、助成回数を3回から4回に拡充いたしました。
 また、宿泊型ショートステイ事業については、今月から、利用施設を1か所追加しております。
 今後とも、利用者のご意見を聞きながら、ニーズに沿った産後ケア事業の充実を図ってまいります。

 次に、デイサービスの検討状況についてのお尋ねですが、

 デイサービスについては、産後の心身のケアや育児サポートの支援として重要であると認識しておりますが、事業を実施する場所の確保等が課題となっております。
 引き続き、先行実施している他自治体の事例を踏まえながら、関係機関との協議を進め、導入について検討してまいります。
 次に、新たな補助金を活用した、産後ケア事業の利用促進についてのお尋ねですが、

 国は、産後ケア事業について、「産後に心身の不調または育児不安等がある者」及び「その他特に支援が必要である者」を対象とする利用要件を見直し、本年度から、支援を必要とする全ての方が利用できる事業であると明確化しました。
 このことから、国において、非課税世帯以外の全ての利用者についても利用者負担の軽減措置の対象としたところです。
区といたしましても、この趣旨を踏まえ、補助金を活用した利用者負担の軽減について検討してまいります。

 次に、産後ケア事業の今後についてのお尋ねですが、

 退院後の母子に対して、心身のケアや育児のサポート等、きめ細かい支援を行う産後ケアは、母親の身体的回復や心理的な安定を促進するとともに、母子の愛着形成を促し、母子とその家族が健やかに生活する上で重要であると考えております。
 引き続き、他の母子保健施策とあわせて、妊娠時から切れ目のない支援が行えるよう、ニーズの把握に努め、必要な支援やサービスの提供に取り組んでまいります。
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