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質問
次に23区における適正な廃棄物処理についてお伺いします。
先日、東京廃棄物事業協同組合の方と懇談をする機会がありました。大都市である東京23区では、商業施設などの年中無休での営業が増加している中、事業系廃棄物を扱う民間業者は企業の営業形態と共に廃棄物を収集することが余儀なくされております。しかしながら清掃工場は元旦・2日を受入停止しており、民間の収集業者はそのたった2日間の対応に多大な労力を使い、大変な苦慮をしていると聞きました。
街の美観の確保や公衆衛生の向上を担保するためには速やかな廃棄物の回収が必要で、回収が滞ってしまう場合、害鳥や鼠などの被害が発生します。すでに観光都市、京都や横浜市では、街の美観・公衆衛生の向上を確保するために、清掃工場の365日24時間受け入れを開始し、または開始のための具体的な施策を検討されており、顕著な効果が表れ、期待されていると伺っております。
また、夜間の回収が実現すると、交通量の少ない夜間時間帯のため、交通渋滞の緩和や車両による温室化ガスの排出削減にも貢献ができます。2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックでは、多くの外国人観光客に環境都市東京をアピールするためにも、早急に清掃工場の365日24時間受け入れ体制の整備と改善を期待します。
また、平成20年より23区では家庭ごみのプラスチックを可燃ごみとして焼却を開始しましたが、これに基づき有料シールを貼付する小規模事業者の排出する廃プラスチック等も区が可燃ごみとして収集し、清掃工場に搬入しています。一方、小規模事業者以外の事業者が排出する廃プラスチック等は民間事業者が収集し清掃工場に搬入することができないため、産業廃棄物処理施設等へ搬入しています。同じ性状の廃棄物でも、家庭と事業所、また事業所でも規模やごみ排出量で分別基準が異なり、排出事業者の分別作業に大きく混乱をもたしているとのことです。
適正な廃棄物処理やリサイクルを推進するためには廃プラスチック等を統一した分別基準にすべきと思いますが、ご見解を伺いします。
答弁 |
区長 |
次に、特別区における廃棄物処理に関するご質問にお答えします。 まず、清掃工場の受け入れ体制についてのお尋ねですが、 清掃工場の管理・運営については、東京二十三区清掃一部事務組合が行っております。 清掃工場の更なる受け入れ拡大については、環境負荷や周辺住民の理解等を踏まえ、引き続き特別区及び清掃一部事務組合において検討される課題であると考えております。 次に、廃プラスチック等を統一した分別基準にすべきとのお尋ねですが、 現在、特別区においては、中小企業対策の観点から、小規模事業者の排出する廃プラスチック等については他の事業者と異なり、家庭ごみと同様に分別し、処理を行っております。 循環型社会形成を推進するためにも、廃プラスチック等を含め、排出物の更なる適正な分別と処理を行うことが、特別区及び清掃一部事務組合共通の課題と認識しております。 |
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