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質問
初めに令和4年度予算編成についてお伺いいたします。
新型コロナウイルス感染症はワクチン接種の効果により、新規感染者が激減をしました。しかし、感染症の専門家の多くが第6波は必ず来るといわれており、引き続きの感染対策はとても大切かと思われます。
そのような中での令和4年度の予算編成にあたるわけですが、感染症対策に重点を置くとともに、今こそ、アフターコロナを見据えた施策への大きな展開が求められると思われます。
感染症対策と地域の活性化・地域コミュニティの復活がとても重要かと思われますが、一方で、まだ経済の先行きの不透明感が拭えない状況の中で、どのようなことに意を用いて来年度予算を編成されていくのかお伺いいたします。
一年半以上続いたコロナ禍の中で、様々な制約を余儀なくされたことも事実ですが、ピンチをチャンスに変えることも大切かと思われます。
そこで3点にわたって提案をさせていただきます。
一つには、行政のデジタル化です。ワクチン接種のオンラインでの予約をはじめ、今回ほどデジタルデバイドを痛切に感じたことはありませんでした。しかし、行政のデジタル化の目的は、単なる行政手続きの電子化にとらわれがちですが、それは手段にすぎず、本来の目的はより質の高い行政サービスの提供にあると思われます。
限られた財源のもと、民間の経営手法等も積極的に導入しながら、最新のデジタル技術を用いて、行政サービスに対する区民の様々なニーズや選好を的確に把握し、行政サービスの改善に努めるべきと思いますが本区のご見解をお伺いいたします。
二つ目は、脱炭素社会に向けて、経済・社会のグリーン化とグリーン・イノベーションの推進に地方自治体もどのような支援をしていくのかということであります。令和4年度の重点施策のなかにも我が会派が提案をした事業をはじめ、いくつかの地球温暖化対策が盛り込まれたことに大変評価をいたします。
その上で、事業者の環境に取り組む能力の向上や環境配慮型の商品やサービスを提供する際に、より高い環境性能を目指すための情報提供や消費者などにもその評価・選択される仕組みづくりも必要かと思われますが本区のご見解をお伺いいたします。
また、持続可能な社会の実現に向けてということでは、SDGsへの取り組みが大切であります。本区として具体的にどのように取り組んでいくのか。来年度予算にどのように反映されていくのかお伺いいたします。
アフターコロナにむけて、行政としても大きな転換期になるのではないかと思われます。更なる知恵と工夫で 「文の京」文京区としての令和4年度予算編成を期待するものですが、そのご決意をお伺いいたします。
答弁 |
区長 |
最初に、来年度の予算編成に関するご質問にお答えします。 まず、予算編成の方向性についてのお尋ねですが、 新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は減少傾向にありますが、未だ感染の収束が見通せない状況にあります。 区を取り巻く経済状況は今なお厳しく、今後の景気動向の不透明性を踏まえると予断を許さない状況であると認識しており、来年度当初予算についても、持続可能な財政運営に向け、歳入に見合った歳出予算の編成に取り組んでまいります。 議員ご指摘のとおり、新型コロナウイルス感染症対策とともに、地域の活性化・地域コミュニティの復興に資する施策が重要であると認識しており、また、アフターコロナを見据え、行政のデジタル化を積極的に進めるほか、「文の京」総合戦略に掲げる主要課題の解決に向け、果敢に取り組むための予算を編成してまいります。 次に、行政サービスのデジタル化についてのお尋ねですが、 デジタル化は、区民サービスの充実や業務の効率化等を推進するための重要な手段の一つであると認識しております。 多様化する区民ニーズに迅速かつ的確に応えていくために、民間企業のノウハウや取り組み等を参考に、日々進化するデジタル技術の活用を図るとともに、電子申請等の利用状況を分析することで、区民ニーズを適切に把握してまいります。 次に、「脱炭素のまち」の推進に向けた取り組みについてのお尋ねですが、 「脱炭素のまち」の実現には、区の主体的な取り組みとともに、区内の事業者や、区民一人ひとりの継続的な取り組みが重要であると考えております。 まずは、区が率先して再生可能エネルギーの導入に取り組み、区民や事業者における再生可能エネルギーの普及につなげるため、来年度の重点施策として、二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギー100%の電力をシビックセンターに導入いたします。 また、区と契約を結ぶ事業者に対し、省エネルギー等の推進を促すなど、脱炭素社会に向けた機運を醸成するとともに、必要な支援を実施いたします。 さらに、これらの取り組みや効果的な事例を、イベントや区報等を通じ、区民や事業者にわかりやすく周知してまいります。 次に、SDGsの取り組みについてのお尋ねですが、 本区においては、総合戦略に定める各施策を推進するための基本となる考え方に、SDGsの視点を当てはめることで、その推進に努めているところです。 また、重点施策においても、総合戦略の主要課題の解決につながる施策を選定の重点項目としており、来年度は、SDGsのゴールに関連したシビックセンターの再生可能エネルギー電力の導入や、エシカル消費の普及啓発事業、プラスチックごみの削減などに取り組んでまいります。 さらに、SDGsの理解促進及び行動変容につなげるため、10代から20代のいわゆるZ世代が中心となって取り組むSDGsの啓発活動を支援してまいります。 次に、アフターコロナを見据えた取り組みについてのお尋ねですが、 重点施策としては、中小企業のリスキリング支援や省エネ設備の整備補助などにより、経営基盤の強化や生産性の向上に取り組むほか、新型コロナウイルス感染症を契機とした、デジタル化の推進に対応するため、高齢者のデジタルデバイド対策を進めてまいります。 新型コロナウイルス感染症の第6波の可能性はぬぐえない状況ですが、アフターコロナを見据えた取り組みは重要と認識しております。来年度の予算編成においては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている区民の健康と暮らしを守るとともに、感染症の拡大等に伴う様々な社会変革にも適応しつつ、総合戦略に掲げる主要課題の解決等に邁進するため、一層の創意工夫を凝らし、効率的・効果的に質の高いサービスを提供してまいります。 |
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