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質問
次に、認知症施策の更なる充実についてお伺いします。
区ではこれまでも認知症施策の充実に向けてさまざまな施策を実施し、令和6年度からの「高齢者・介護保険事業計画」には、認知症基本法の成立を踏まえて法の趣旨や理念を反映させ、「認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で安心して暮らし続けるため、認知症に関する正しい知識・理解の普及啓発を行うとともに、認知症の発症時期や症状に応じた切れ目ない支援の取組を推進します」と明記。今後、「認知症施策推進計画」の策定については引き続き検討することとなっています。
さて、先日発表された令和7年度重点施策においては、認知症施策を推進する2つの事業が含まれていました。
1つ目は、「チームオレンジBunkyo」サポーターによる認知症に優しいまちづくり2.0〜「チームオレンジお助け隊」よる啓発の促進〜として、認知症基本法に掲げる「本人の意見を聞く」ことと「本人の社会参加」と言った理念を実現するものと期待します。事業の内容について詳しくお伺いします。
2つ目は、これまでの5歳刻みの認知症検診事業を、集団会場型から指定医療機関型での実施に変更し、対象年齢以外でも希望する区民にセルフチェックの機会を提供するとしています。事業の内容について詳しくお伺いします。これまで、会派によせられるお声には、「認知症の症状が現れ始めているが、本人が検診を受けたがらず困っている」というお声があり、より工夫した検診体制の充実をお願いしてきましたが、こうした課題解決につながるものと期待しております。
本年9月21日、「世界アルツハイマーデー」に合わせて東京都では、認知症の人がホールスタッフとして働き、注文や配膳を間違えても受け止める「注文を間違える料理店」を1日限定で開きました。認知症への理解を深め、寛容な社会づくりを目的に一般社団法人注文をまちがえる料理店が行なっているもので、2017年6月に始めて50箇所以上で開かれています。
同日は、都知事をはじめ職員40人が来店して、始めは緊張していたスタッフも慣れてくると笑顔で会話する様子もみられとのことです。私も報道を見て、大変に感銘を受けました。
認知症基本法が施行され、「認知症とともに希望を持って生きる」という「新しい認知症観」が国の基本計画に明記されて本年中にも閣議決定の予定となっています。
こうした新しい認知症観への周知啓発に向けて、「注文を間違える料理店」の実施を本区でも開催することを提案したいと思いますがいかがでしょうか、見解をお伺いします。
答弁 |
区長 |
次に、認知症施策に関するご質問にお答えします。 まず、令和7年度重点施策についてのお尋ねですが、 「チームオレンジお助け隊」については、認知症当事者とシルバー人材センターの会員による企業等での就業活動を通じ、当事者の社会参加の機会の確保や認知症に係る区民や企業の理解促進を図るものです。 本事業を通じて、認知症当事者の意向を尊重しながら、本人の意思や能力に即した社会参加を後押しするとともに、認知症や地域共生に係る啓発を推進してまいります。 また、「認知症検診事業」については、集団会場型から指定医療機関での個別検診へ移行するとともに、対象年齢以外の方へ「脳の健康度セルフチェック」の機会を提供し、認知症に対する不安等から受診に抵抗感を抱く方でも、より身近で相談しやすい環境を整えてまいります。 今後とも、脳の健康に係る啓発を推進するほか、より多くの方が受診や受診後の適切な支援につながるよう、区内医師会や民間事業者等との緊密な連携を図り、取り組みを充実させてまいります。 次に、「注文を間違える料理店」の実施についてのお尋ねですが、 議員ご指摘のとおり、「新しい認知症観」の周知啓発や多様な社会参加の機会の創出は重要であると考えております。 区としては、「チームオレンジBunkyoサポーターによる認知症に優しいまちづくり2.0」など、引き続き、認知症の人の社会参加に係る取り組みを進めるとともに、議員ご提案の事業についても、今後、情報収集を行ってまいります。 |
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