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議会報告 

令和6年6月定例会議一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
岡崎 よしあき

QQ 質問

ゼロカーボンシティへの取組みについて

 次にゼロカーボンシティへの取組みについてお伺いいたします。
 環境省によりますと、地球温暖化の主な原因とされる温室効果ガスの国内排出量は、22年度二酸化炭素換算で11億3500万トンとなり、前年度より2.5%減少し、算定を始めた1990年度以降で過去最低を記録したそうであります。店舗などの産業部門での削減をはじめ、家庭での節電や省エネ努力などによりエネルギー消費量が減ったことを主な要因にあげられております。
 とはいえ、温室効果ガス排出量の削減目標には、道半ばであり、更なる取り組みが必要と思われます。
 本区におきましても、今年度、新エネルギー・省エネルギー設備設置費助成事業の拡充を行い、その取り組みを評価するものですが、どのような効果を期待し、どのような課題があるとお考えなのかお伺いいたします。
 本年3月に、東京大学とGX(グリーントランスフォーメーション)推進にむけての連携協定が結ばれ、とても期待をするところですが、どのように推進をされていくのか。また、今後どのような効果が期待されるのかお伺いいたします。
 今、脱炭素社会の構築に向けて、普及が急がれる再生可能エネルギーの切り札として有望視されているのが、次世代の太陽電池の一つである「ペロブスカイト太陽電池」です。薄くて軽く、曲げられるのが特徴で、場所を選ばずに設置できるといった利点があるそうです。東京都は「ペロブスカイト太陽電池」を活用した実証実験を始めたそうであります。本区としても活用の検討を始めるべきと思いますがご見解をお伺いいたします。

AA 答弁

区長  次に、ゼロカーボンシティへの取り組みに関するご質問にお答えします。
 まず、新エネルギー・省エネルギー設備設置費助成事業の効果と課題についてのお尋ねですが、

 本事業は、特に民生家庭部門の省エネルギーや再生可能エネルギー創出を促し、温室効果ガスの排出抑制に直接影響する、効果的な事業であると認識しております。
 近年の助成件数は、令和3年度の99件から5年度の336件へ大幅に増加しており、本年度も増加を目指しておりますが、より多くの区民への制度周知と、申請件数増加に伴う手続きの効率化が課題であると捉えております。
 こうしたことを踏まえ、区報、ホームページ、地域のイベント等での分かりやすい情報発信に努め意識の啓発を図るとともに、事務手続きの効率化を図りながら着実に事業を推進してまいります。

 次に、東京大学とのグリーントランスフォーメーション推進についてのお尋ねですが、

 これまでも区と東京大学は、グリーントランスフォーメーションについて、様々な取り組みを協力して実施してまいりました。
このたびの協定締結を機に、脱炭素、生物多様性及び循環経済に関する取り組みを主とするグリーントランスフォーメーション推進に寄与するため、本区をフィールドとした研究を進めることなどにより、東京大学の研究成果を実用化し、地域の環境課題の解決を図ってまいります。

 次に、「ペロブスカイト太陽電池」の活用の検討についてのお尋ねですが、

 環境技術は急速に進歩しており、常に最新の技術動向を注視しているところです。特に「ペロブスカイト太陽電池」は、その軽さや柔軟性から、屋上や屋根以外の場所にも設置することが可能であり、本区のように集合住宅が多い密集した地域では有益な技術として注目しております。
 今後とも、都の実証実験に加え、他の自治体や企業の取り組みについても積極的に情報収集を行い、「ペロブスカイト太陽電池」の有用性や導入の可能性について検討を進めてまいります。
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